中央の鳩がくわえているのはオリーブの枝。
5枚の葉は五大陸を表しています。

オリーブの繋ぐ縁
~世界の医療団との出会い~

オスタン・ガエルさん世界の医療団日本 理事長
柳生 好彦小豆島ヘルシーランド株式会社 相談役
“生命の樹”とも呼ばれ、平和の象徴としても世界的に知られるオリーブ。
このオリーブをきっかけに、私たちに新しい出会いがありました。
オリーブの枝と葉を使ったロゴを持つ世界の医療団です。

世界の医療団は、1980年にフランスで設立された人道医療支援団体です。
阪神淡路大震災をきっかけに、日本にも事務局が作られました。
その設立に大きく関与したのが、現:世界の医療団日本理事長のオスタンさんです。
世界の医療団日本 理事長
オスタン・ガエルさん
小豆島ヘルシーランド株式会社 相談役
柳生 好彦
オスタンさん: 私は阪神淡路大震災が発生した当時すでに日本にいたのですが、TVのニュースで火災など被害の状況を見た時、まるで悪い映画を見ているような気持ちになりました。そんなとき、フランスの友人から「医療団を派遣したい」という電話があったのです。

翌朝まず外務省に問い合わせてみたところ、日本の医師免許を持たない外国人の医師は日本国内で医療行為はできないとのことでした。そのため、一旦は受け入れを断ろうとしたのですが、人材が派遣できないなら、資金援助をしたいと。そこでいろいろ調べたところ、岡山にAMDA(アムダ)というアジアで活動する緊急人道支援団体があることがわかりました。世界の医療団からの申し出を伝えると、「世界の医療団は海外での豊富な経験があるのでそれを生かして、私たちの補助活動をして頂けると思う。医療行為はできないけれど、うちの医師と連携して活動してもらいたい」と提案がありました。翌日には関西空港にフランスから世界の医療団の活動チームが到着。500kg近い機材と共にヘリコプターで現地に向かいました。震災から5日後のことです。
柳生: 私も地震から1週間後に、土庄町商工会青年部のメンバーとして神戸に入りました。トラック3台とバス1台に支援物資を乗せ、神戸の海に近い小学校で、余震の続く中、にゅうめん(温かい素麺)や豚汁の炊き出しなどを行ったのですが、たった1杯のにゅうめんに、皆さん手を合わせて喜んでくださった。その姿が忘れられません。同じ時期に支援活動していたというのも、何かのご縁かもしれないですね。
オスタンさん: その後しばらくして日本にNGO団体として“世界の医療団 日本”を設立することになったのですが、私はサポート役にすぎないと思っています。医師がいなければ、私自身は何もできない。必要とされる人と人がつながるよう支援しただけだと思っています。しかし、すべての物事は、人と人との関係から生まれるものです。オリーブという共通点のある小豆島ヘルシーランドの皆さんとの出会いにも、きっと何か意味があると考えています。
柳生: 私も初めてオスタンさんにお会いしてお話した時、これはオリーブがつないでくれたご縁だと思いました。私たち小豆島ヘルシーランドは、“300年続くオリーヴの森”をつくろうと、小豆島でオリーブを育てています。オリーブは生命の樹。平和と繁栄の象徴としても知られていますね。
オスタンさん: 世界の医療団の理念は、「誰もが治療を受けられる未来を」です。ロゴマークにはオリーブの枝葉を使用しています。オリーブの5枚の葉は五大陸を、オリーブの木は希望の象徴、永遠に続く平和、平和と和解のシンボルとして世界中に知られています。しかしながら、現実の世界は、大変厳しい状況にあります。中東の難民キャンプでは、調理をする際の燃料として、樹齢千年以上のオリーブの木が切られ、燃料として燃やされています。平和と和解のシンボルであるオリーブの木が、人類が起こした紛争で失われる。辛く悲しいことです。
柳生: 日本では当たり前だと思っていることが、世界では決して当たり前ではないということもあります。日本では基本的に誰でも医療を受けることができますが、世界では受けられない地域も多い。きれいな水道水を利用できるのも、世界では珍しいんですね。
オスタンさん: 実は、世界の子どもたちの死因の一位は下痢です。衛生的な水がなく、医療にかかることができない子どもたちが診察を受ければ治すことのできる下痢で命を落としてしまう。世界の医療団では、5歳未満児の死亡率が日本のおよそ20倍のラオスで、このような子どもたちが“医療につながれるように”小児医療強化事業を行っています。
柳生: 未来を作るのは子供たちしかいません。私たちも子供たちが自立して、自分たちの個性を発揮できる世界になるようお手伝いしたい。オリーブのチカラがそのきっかけになればいいと思っています。今後、予防医療などにも事業展開を広げていく予定です。そこから生まれた利益で、世界の医療団をはじめとする、さまざまな団体を支援したいという想いも持っています。
オスタンさんと出会い、企業として、私個人として、何ができるだろうとあらためて考えるようになりました。一人ひとりが自分ができることを考えることが、世界の問題を解決する第一歩になると感じました。
オスタンさん: そういう気持ちが日本中、世界中に広まるとうれしいです。

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A)トートバッグ A)トートバッグ
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ポストカードの例 ポストカードの例
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